アジアのブログはメディア価値は低いが可能性は大きい!?
日本にも「アルファブロガー」なる言葉があり、ブログ投稿数が世界一という一見華やかな部分があります。 しかし世界と比べて日本のブロガーは本当に華やかなものなのでしょうか。
昨年その日本語が世界一の投稿数であることを発表したTechnoratiが、2008年度版を公開したので少し深堀りしてみました。
アメリカ、ヨーロッパのブロガーとアジアのブロガー層の違い
米、ヨーロッパと比較してアジアのブロガーにはどのような特徴があるのか、特筆する部分が下記の3つです。
- 年齢層が低い
- そのため所得も低い
- 同時に未婚率も高い
アジアンブロガーの特徴はこれでつかめると思いますが、米、ヨーロッパに比べ、かなり年齢層が低いようです。そして年齢の低さと、実力主義が西に比べてまだまだ浸透しきっていないということが伺えるのが年収の差にも表れています。
アジアのブログの特徴
- 比較的訪問者は集まりやすい
- 訪問者あたりの広告収入が米の約半分
世界的に見てブログを書いている人は趣味、または副業として行っている人が約半数、年収に対するブログの収入は約半分とどの国でもどうやら真っ二つに分かれているようです。
しかし、ここで気になるのは、いくら年齢層が低いからと言ってあまりにも年収の差が激しいということ。 そのため、訪問者1万人あたりの広告収入の差をグラフにしてみました。
このとおり、米と比較して約半分、ヨーロッパと比較しても約2/3と、アジアのブログの価値はまだまだ低いと言えます。
しかし、ここで可能性を感じられるのは、アジアのほうが訪問者数が多いと言うこと。 中国の影響が強いのではないかというものもありますが、英語圏である強みがあるのではないかと思っていた海外ブログが、実はそうでもないということにも繋がってきます。
昨年の発表では日本語の記事が圧倒的に多かったということあり、上地雄輔のブログのUUが世界一になるということあり、日本のブログの価値はもっと上がっても良いのではないかと思うところです。
データ一覧表
まだまだ英語圏に比べてブログがビジネスとしては成り立たない日本ではありますが、こういったデータを見ると、まだまだこれからという気にもなれますよね。 頑張らねば。
Via:Technorati: State of the Blogosphere 2008
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