ウェブ関連サービスや端末を発掘する「WISH2009」に参加して
先日「WISH2009」に参加してきました。
時間前に着いたものの、すごい人数で座席が一番後ろになってしまったほどの盛況ぶり。やっぱり注目度は高かったようですね。
どのようなサービスのプレゼンが行われたとか、その辺は[N] ウェブの未来を担う可能性を発掘する「WISH2009」レポートを見ていただけると分かりやすいと思います。(いずれはこんな風にエントリをアップしてみたいものですw)
ちなみに私がすごくおもしろさを感じたサービスは
Cerevo
寝ている間にデジカメから写真がウェブに転送される「Cerevo」。まさにウェブと既存ガジェットが融合して、なまけものを支援するサービスだと言えるでしょうw
ドレスファイル
そして洋服のクリーニング、保管、宅配を一括して提供するオンラインクローゼットの「ドレスファイル」もおもしろそう。
最近時間が取れずにクリーニングすら出せていないスーツも、とりあえずクリーニングしてオンラインクローゼットに入れておき、好きなときに受け取ることが出来てしまう。段取り次第ですごく便利な使い方が出来てしまうわけです。
さて、本題ですが
私が今回すごく感じたことは、前述した2つのサービスからも見えるように、「既存ガジェットとウェブの融合が今後もっと増えてきそうだ。」ということです。
ウェブサービスは収益化が最も悩ましい部分になりますが、既存のものとうまく融合することによって、ビジネスモデルを確立するチャンスは限りなく多くあるはずなんです。
日本のウェブサービスが残念だなんて言われていますが、先ほどのようなサービスを見て、残念だなんて感じられるでしょうか?
逆を言うと、ウェブというものが既存のものとうまく融合出来ていないということが、残念な結果に繋がっているだけのようにも感じられます。しかしながら、この組み合わせを創出することこそが日本の真骨頂。まだまだ日本のウェブはこれから伸びるはず。
そして、いままで収益に繋がらなかったウェブサービスが、ビジネスとして大いに成り立っていく日もそう遠くはないはずです。
WISH2009のようなイベントは今後どうあるべきか
海外に比べ、なかなか表に出て来ない国内のサービス。残念だなんていわれているけれど、そんなことを言っている暇があったら、これらウェブサービスを元気にするという試みが必要不可欠なのです。そして、今後はあらゆる分野で広がるべきでもあります。
なぜならこのような場を提供することは、
- 既存のガジェット、ビジネスモデルをつなぐチャンスの場になる
- ネット(ウェブ)にこだわることのない、垣根を超えたイベントこそ本当の意味で日本のウェブサービスを元気にする
例えばLang-8は、ウェブにこだわればすぐさまグローバルにつながることを体感できるものであるけれど、見方を変えて、語学教育ビジネスにノウハウの詰まった英語学習プラットフォームとして入り込めれば、安定したストックビジネスにだってなりうるわけです。
そのチャンスを作るためには
- メーカーや一般企業に対してプレゼンできるような場の創出
- そのために、経営コンサルタントや士業など、経営者に直接関わる人たちの協力も必要かも
このように、日本の様々な業種が一体となって動いていかなければ、日本のウェブサービスは残念になってしまうのかもしれません。そうならないためにも、今後日本のウェブサービスを日本経済全体の活性化に繋げることを念頭に、あらゆる業界の人たちが、ウェブに関心を持って、積極的に行動していかなければならないのだとも感じさせられます。
その中での自分の役割として、まだまだ感じられるデジタルデバイドという問題を少しでも解決させることができるような個人メディアを続けていけたら良いなと感じるばかりです。でも結構コアな感じになっちゃってるよな~w
ここまでをまとめると
- 既存ガジェットやビジネスモデルとの融合こそが、今後日本のウェブサービスの収益化を実現する
- まだまだウェブの世界は狭いんだから、広げなきゃダメでしょ
- 百式 田口さんのプレゼンは、いろんな意味で自分の心をえぐった
↑超早口ですすめているのにスッと入ってくる田口さんのプレゼン。
ともかく、イベントはとてもおもしろいものでした。AMNや関係された方々、お疲れ様でした。次回の開催も期待しております。
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