【ブラウザの収益モデル】「Mozilla最大の収入源はGoogle」の裏話
ブラウザの収益モデルってどんなものがあるんだろうとリアルに考えていたら、とてもタイムリーなFirefoxとGoogleの裏情報が紹介されていました。
下記MozillaのCEO、Mitchell Baker氏のエントリより引用。
Mozillaの2006年の売上は76億円強、2005年の売上63億円から26%増加した。2005年は、この歳入の大部分がMozilla Firefoxの検索機能に関係しており、うち大半がGoogleからのものだった。
今年1月にpop*popさんも↓の検索窓とスタートページの検索窓が収益モデルだと紹介していましたが、それ以外、いや、それ以上に、ある利害関係が裏にあったようです。
Firefoxを最初に起動したとき、↑のようにGoogleの検索窓が表示されましたよね。ここから検索されたクエリ数によっても、GoogleからMozillaにお金が流れているそうです。
それから、ブログでよく見かける↓のようなGoogleアドセンスのバナー、「Google ツールバー付き Firefox 」
ここからもMozillaの収益が発生しているそうです。2007年9月時点で4億件を超えており(記事)、そのうちここからダウンロードした方もかなりいるのではないでしょうか。(ちなみに私も最初にFirefoxをダウンロードしたのはどこかのブログに貼ってあったこのバナーですww)
ZDnetにこれに関して、「Mozillaの業績報告は、一見ブラウザ戦争が勃発したように見せかけているが、実はこれ、IE対Firefoxのブラウザシェアの戦いではなく、本当の戦いはGoogle対マイクロソフトにあるんだ。」という面白いコメントがあったそうです。
ブラウザの収益モデルは、Googleとマイクロソフトの戦いにあったとは、おもしろいところに答えがあったものですね。ということは、こういった利害関係なしにはブラウザの収益モデルは成立しないとも言えそう、和製ブラウザのスレイプニルの場合は下記のように公表しています。
Fenrir & Co.は主に開発したソフトウェア及び Web サイトなどの広告料で収益を得ています。 タブブラウザ Sleipnir の検索クエリなどのアフィリエイト等の広告を経由しその宣伝費により運営しております。
Firefoxのシェアが今までにないほど増加していること、開発者にやさしい設計であることから見ても、Googleの吐息がいっぱいかかっていると言われても納得できますよね。Googleもブラウザを急速に成長させることが重要だとカンファレンスで公表していることもあり、今後買収?なんてこともありえるのかもしれません。
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