1行のコードを加えるだけでサイトを手軽に多言語化できる「Wovn.io」手動調整も可能
訪日観光客が増加する中、海外の検索エンジンで上位表示するまではいかないけれど、外国のかたが見る機会が増えているのでサイトを多言語化したい、といったケースもあると思います。
しかし、いざやるとなると、技術的、予算的に困難で手を付けられないことが多いはず。
そこで今回は、無料で手軽に多言語化を始められるオンラインサービスをご紹介。ただしSEOの効果としてプラス、あるいはマイナスに働くかは断言できませんので、気になる場合はたとえば決済方法の説明ページなどリスクの少ない一部のページ、あるいはWEB上で非公開のクローズドなサイトでお試しいただくことをオススメします。こんなこと気にするのも嫌気が差すところですが。
サイトを手軽に多言語化できる「Wovn.io」
「Wovn.io」は、ウェブサイトの多言語化を手軽にはじめられるサービス。
1行のスクリプトをサイトの全ページに追加するだけで、英語や中国語、韓国語などといった言語に翻訳するツールを使うことができます。
たった1行のコードを追加するだけで多言語化を始められる
多言語化を始める手順は簡単で、サービスサイトで発行されるタグを<head>内に加え、管理画面上で多言語化したいページを追加、翻訳をした後に公開すれば、多言語設定するメニューがページに表示されるようになります。
機械翻訳のあと、手動で調整できる
多言語化したいページを追加すると、Transifexのようなサイトの翻訳支援ツールによくある画面を、Wovnの管理画面で使えるようになります。
翻訳の方法には、プロが翻訳するのか、機械で自動翻訳するのかというふたつの選択肢があり、機械翻訳だとしばらく待つと翻訳結果が表示されるようになっています。この翻訳結果は管理画面上でユーザーが調整し、変更することも可能です。
翻訳する言語は多数用意されており、全部で23の言語に対応しています。
翻訳作業が完了したら、公開してページの多言語化が完了します。
また、プロに翻訳を頼みたい時も、ボタンを押すだけで、その場で見積もりを出すことが可能です。でも価格的には他のソーシャル翻訳サービスなどと比較するとちょっと高いかもしれませんね。アウトプットするまでの時間が速いことは速いらしいのですが。
サイト上に翻訳メニューが表示される
翻訳結果を公開すると、該当のページ上に翻訳メニューが表示されるようになります。
このメニューから翻訳したい言語を選択すると、上記画像のように設定した言語に表示が変わります。ページタイトルやメニューなども翻訳できるのが良いですね。
また、使用を中止したいときは、1行スクリプトを削除するだけで済んでしまいます。
興味があるかたはWovn.ioへどうぞ。
ひとくちメモ
海外の検索エンジンで上位表示を期待するならば、別ページを作って対応すべきでしょうけれど、その際の翻訳作業にこのツールを使うのも、意外と便利かもしれませんね。なにしろページの情報を抜き出してパラグラフ毎に整理し、翻訳作業をしやすくしてくれるのですから、そんな使い方もありなのかもしれません。
この記事を読んだ方は以下の記事もご覧いただいています
- 前の記事: 右クリックで画像や動画などを新しいタブにストックできるChrome拡張「DashNotes」
- 次の記事: YouTubeの埋込みプレイヤーをカスタマイズ、リアルタイム解析もできる「reEmbed」
- ジャンル: 翻訳ツール