サイトの重要キーワードを決める際の具体的な5つの手順
中小企業や個人事業主のネットショップオーナー様の意見で多いのが、「SEOを施すにも、キーワードをどうやって選んだらいいのか。」というもの。そういった意見を多く聞いていると書きたくなるのが心情です。
今回はChoosing Keywords Efficiently for SEOより、SEOを意識したキーワードのリサーチ方法を書き留めておきます。
キーワードリサーチをする際の手順
- ブレストを行う
- キーワードツールを使う
- 競合調査をする
- トレンドを見る
- アクセス解析で追う
1.ブレストを行う
思いついたキーワードをとにかく書き留める
あなたが行うべき最初のステップは、キーワードを書き留めることです。
とにかく考えうるすべてのキーワードを書くこと、くだらないものを思いついてもそれを捨ててはいけません。とにかく書き留めておけば、すばらしいアイデアにつながるかもしれないからです。
なかなか考え付かないようであれば、キーワードツール(例:フェレット)を使うことによって、とにかく様々なキーワードを抽出しましょう。
もし、既に運営しているサイトがあるならば、そのサイトの訪問者がどのようなキーワードで来ているかを調べ、より多くのキーワードの組み合わせを抽出してください。たとえ、そのキーワードの関連性が薄いと感じても、書き留めておくようにしてください。これもまた、新しいアイデアに結びつくかもしれません。
キーワードを精査する
次に、出来上がったキーワードリストをブラッシュアップしていきます。
ブラッシュアップするに当たって気をつけなければならないのは、徹底的に顧客視点に立つこと。商品を販売するのであれば、「このジャンルの商品を欲している人は、どのようなキーワードを検索するか。」「既に検討を終えている人は固有名詞で検索するのではないか。」などと、検索ユーザーの様々な行動を想定しながら絞り込んでいきます。(参考記事:検索市場でターゲットを理解するための6つの自問自答)
また、あなたとの話し合いの場を持ってくれる人がいるのであれば、ブレストの場を持つこともおすすめします。会議の目的は、参加者に第三者の立場から考えてもらうことです。参加者に意見とフィードバックをもらってください。
2.キーワードツールを使う
キーワードの絞込みの次は、キーワードの評価です。ネット上にはキーワード提案のツールがたくさんあるので、これを活用しない手はありません。しかし、2007年4月にオーバーチュアのキーワードアドバイスツールのデータ更新が終了してしまったため、Yahoo!の最新データが反映されなくなっていますが、Googleの情報が更新されていればだいたいのトレンドは把握できそうです。
キーワードアドバイスツール3選
- 1.フェレット
-
関連語句なども表示されるので使い勝手◎、ユーザー登録を行えば検索数を表示させることが出来ます。 - 2.Google AdWordsキーワードツール
-
検索数を調査できるだけでなく、アドワーズの競合数が確認できるため、キーワードのSEO難易度がだいたい把握できます。
3.競合調査をする
ビジネスにおいて当然やらなければならないもののひとつ。SEO対策を実践する上では下記のような方法で調査することが出来ます。
- (1)ソースを見る
- 最も簡単な方法は、競合サイトのソースコードを見ること、コピペしようといっているわけではなく、これをやることによって、あなたが自サイトのソースコードに含めるべきヒントを得られる可能性が高いんです。タイトルやヘッダー、説明文にどのようなキーワードを含めているのか、少なくとも上位表示されているサイトであれば、ノウハウが詰まっているはずです。なぜここにこのキーワードがあるのか、という疑問から答えを導き出していくことが重要です。
- (2)Googleで調べる
- もうひとつの方法は、狙いたいキーワードで競合サイトがどれくらいいるのかを調べることです。これにはGoogleの特殊な2つの検索方法で調査することができます。
- タイトルにキーワードが含まれるサイト
- タイトルにキーワードが含まれているということは、そのキーワードに深く関係する記事であることが分かります。これは「allintitle:キーワード」と検索することでサイト数を調査することができます。
- アンカーテキストにキーワードが含まれるサイト
- ページ内に「WEBマーケティング」のようにアンカーテキストが含まれている場合、SEOのテクニックとして使用している可能性が高くなります。これは「allinanchor:キーワード」と検索することでサイト数を調査することができます。
- キーワードの難易度を把握するには
↑図を見ていただくと分かると思いますが、通常の「SEO」での検索結果よりも「allintitle:SEO」のほうが検索結果数が少なく、「allinanchor:SEO」だとさらに結果数が少なくなっていることがわかります。この数値の規模感からキーワードの難易度を検討してきます。- (3)WEBツールを使う
- ここでもツールを使うことによって競合を知る方法があります。
- GoogSpy
- 「GoogSpy」はアドワーズの競合会社を検索するツール、前述のGoogle AdWordsキーワードツールでも競合のボリューム感を掴むことはできますが、このツールなら、どの企業が広告出稿しているか、知ることが出来ます。
4.トレンドを見る
同じジャンルの商品でも、時期によって検索ワードが変化することがあり、どのキーワードがどんな時期に検索されているのかを把握することも検索誘導数に影響を与えます。これを調査するにはGoogleトレンドがあります。
日本語の場合は今のところ複合キーワードを調査することが出来ませんが、単一キーワードでのトレンドの把握や比較が可能ですので使わない手はありません。
5.アクセス解析で追う
Googleアナリティクスや、その他の無料アクセス解析ツールなどを使うことによって、常にキーワードのパフォーマンスを調査していくことが重要です。ただし、何も最初から高度な解析を求める必要はありません。アクセス解析の結果から、自分の間違いを発見し、学んでいくことが大事なのです。そして解析結果から得られたものをどんどんテストしていくことも必ず実行してください。そうすることによって、より高度な知識を得ることが出来ます。
手順としては一般的なものですが、各項目をより具体的にすると、今回のような内容になります。キーワードの選定を間違えてしまうと、訪問者が自分の求めているターゲットのイメージから遠く離れてしまい、訪問者とサイト運営者、どちらにとってもマイナスな結果になってしまうこともあります。
しかしここで重要なのは、最初から正しい選択を求めることではなく、もし間違えてしまったとしても、それに気づいてどんどん新しいテストを行っていくことなんです。常にPCDサイクルを行うよう心がけてください。
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