“アマゾンも屈する驚異的な成長を遂げた企業「ザッポス」の奇跡【書評】”へのコメント1つ
- 石塚しのぶ: 2009-12-01 12:12
「ザッポスの奇跡」の著者石塚です。 今回素晴らしい書評ありがとうございます。ザッポスの事例からハッピーな会社創りや企業力アップのヒントが得られると思いますが、まさにザッポス的な考えを持たない企業は生存できないような社会、市場になってきていると思います。米国ではそれが顕著に表れてきています。今後も宜しく。
テレビ東京の「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿 」を見ていると、社員が幸せになり、生き生きと働くことで、会社も成長するモデルのヒントを得ることが多いですよね。
消費者の考え方が成熟してきているのなら、会社の外では消費者となる社員の考え方も成熟してきているわけですので、当然いままでと同じことをやっていたのでは、対外的にも、社内的にも限界が来ることは当然と考えるべきです。
しかし、表面上の変化を起こすだけでは、本質的に良いことは生まれてこないですし、会社の方針の変化も、元の木阿弥になりかねません。
どのように考え方を変化させるべきか。そのようなヒントが詰まっている本こそが「ザッポスの奇跡」なのです。
私の考え方のひとつとして、「社員に対して幸せを創り出す事ができなければ、お客様に対しても幸せを創り出す事はできない」というものがあります。
ビジネス雑誌や書籍などでも「クレド」という言葉とともに、ザ・リッツ・カールトンやジョンソン&ジョンソンなどの事例を挙げられることが多々あり、目にされたことも多いかと思います。
リッツ・カールトン
のクレドカード
From:chibirashka
たとえば、会社の理念を、より具体的に行動へ反映しやすくするために、噛み砕かれた「クレド」、これも社員を幸せにするためのツールとなります。
なぜならば、自分という枠を飛び出して、会社の理念の元でものを考える助けとなり、それを基準としてサービスを提供し、お客様に幸せを感じてもらうことができるからです。
「仕事を行う際に、自分の枠で判断してはならない、会社の基本方針に沿って仕事をし、反省し、検討すべきである。」若干省略、平易化していますが、これは松下幸之助氏の名補佐役だった髙橋荒太郎氏の言葉です。
人は、良い仕事をするときに、自分の持つ考えの下で行ってしまうから小さなことしかできなくなってしまう。しかし、会社の基本方針という、自分の枠よりも大きなものを軸として考え、行動することができれば、大きなことをも実現できるという考え方が、この言葉にこめられています。
さて、これらの例を、ザッポスという会社にフォーカスし、具体的なヒントとして示しているのが、今回拝読した「ザッポスの奇跡」なのですが、正直、ザッポスのような経営ができなければ、今後生き残っていくことはもっと難しくなっていくのではないかと感じています。
この考え方に共感できる経営者やリーダーの方に、この一冊を読んでいただくのがベストだと思います。
一読されたい方はこちらからどうぞ→ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは
「ザッポスの奇跡」の著者石塚です。 今回素晴らしい書評ありがとうございます。ザッポスの事例からハッピーな会社創りや企業力アップのヒントが得られると思いますが、まさにザッポス的な考えを持たない企業は生存できないような社会、市場になってきていると思います。米国ではそれが顕著に表れてきています。今後も宜しく。