オーバーチュアの新スポンサードサーチ「パナマ(Panama)」はぶっちゃけどうなのか
コードネーム「パナマ(Panama)」がリリースされ、スポンサードサーチはいったいどのような変化をしたのか、実証されているデータがありましたのでご紹介します。
グラフは、パナマを調査した広告代理店がはじき出した1月から3月の間でのCPCの変遷です。
Google、MSNのCPCがあがっている中、YahooのみがCPCを下げていることがわかります。それとともに、下記のようにパナマの影響でしょうか、CTRもあがっています。(※概要にMayとありますが、Marchの間違いのようです。)
パナマへの移行によって、クリック単価が下がり、クリック率があがっている。つまりクリックあたりのコストパフォーマンスがあがっていることがわかりますね。
広告主には、巨額の広告費を投下する企業もあれば、少ないコストでロングテールを狙う企業もあります。その違いはどうだったのでしょう。
どうやらロングテールを狙う企業にとって、不利な状況へと変化してしまったようです。この点はアメリカでも問題視されていて、パナマの機能改善を求める形となっているようです。
パナマになり、オーバーチュアも広告品質スコアを導入することになりましたが、品質スコアによって、商標のついたキーワードのCPCは、軒並み下がったようです。
これは、品質スコアによって、あるべく姿になったということでしょうね。
さて、一番大事なコンバージョンについてですが、品質スコアによるランク付け、そして関連性の問題からか、若干下がる傾向にあったようです。
下がったのは5%で、専門家に言わせると、様々な外的要因によって起こる正常な変動値とのこと。逆に消費者側の立場からすれば、より質の高いコンテンツを目にすることができるようになったと言えそうです。
そして、今回大きく変わったスポンサードサーチのキャンペーン管理。アドワーズを利用している人なら、誰もがGoogleの真似をしていると感じたでしょうが、そのキャンペーン管理についても評価がなされていました。
見た目を大きく変えたにもかかわらず、スポンサードサーチのレポート表示について、Googleよりもかなり低い評価を受けています。どうやら理由は以前と同じくリアルタイムデータではないことのようです。評価の高かった点は、誰もが口をそろえて言ったであろう、地図で地域ターゲティングを行える機能のようです。ニッチキーワードを追跡しやすくなったことも賛否両論はあるでしょうが、高評価のひとつであったと言えます。
最後はアドワーズのUIを真似たとされる、パナマのUIについて。
評価が悪かったのは、広告グループの変更に時間がかかること、サポート体制があまりよくなく、こちらも時間がかかってしまうことのようです。
APIも含めての総合的な評価が下記。
Googleの真似をしたといってもこの評価は悲しいです。
追随する側として、大きな変化を起こさなければ、Googleの破竹の勢いをとめることは出来ないでしょうね。
ひいきをするわけではありませんが、業界に相乗効果を出していく上でも、この状況はなんとか打開してほしいものです。
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