2007年、Googleで最も伸びたサービスはiGoogle、GmailとGoogleマップは接戦
comScoreによると、2007年にGoogleで最も伸びたサービスはiGoogleであるという結果が出たそうです。それはともかく、このデータからいろいろなものが読み取れそうなのでご紹介しておきます。
06,07年度のGoogleサービスユニークユーザー数グラフ
Via:TechCrunch
↑一番成長率の高かったiGoogleは267.24%の成長だったそうです。そして次に高い成長を見せているのがブック検索、GmailとGoogleマップの3つ。後の2つはまったく同じ遷移をたどっていますね。
GmailはWEBメールサービスの頂点を取れるサービスとなったこと、Googleマップは「ストリートビュー」での話題性や、Googleローカルでの広告出稿が世界的にリリースされたことが功を奏したのでしょうか。
Googleサービス成長率グラフ
Via:TechCrunch
と、ここまで伸びているものだけを見ましたが、グラフで見ると明らかに下がっているものがあるのも興味深いですよね。
プロダクト、Scholar、ディレクトリ、動画検索といったところが下がっていて、特にプロダクトが大きく下がっていることはGoogleにとって思惑が大きく外れてしまっているのではないでしょうか。Yahoo!とPayPalの提携、そしてYahoo!JapanのeBayとの提携(プレスリリース)も控えているため、特に日本市場でのGoolge決済サービスの苦戦が目に見えてきます。
そもそも検索エンジンでショッピングモールを実現することが現段階では時期尚早なだけかもしれませんが、もしそうであってもYahoo!Japanの場合はヤフオクでの提携となるわけですから、eBayの日本への本格展開によってpaypalが日本に浸透してくると、Googleが苦戦を強いられることには変わりないわけです。
どちらにせよ、Yahoo!Japanにとっては、Googleチェックアウトに対抗する準備ができるわ、海外でヤフオクが消滅する中、最大の敵となりうるサービスを取り込むこともできるわで、日本での地盤固めをより強固なものにすることができますよね。
じゃあGoogleはどうやって日本市場に食い込むのか。iGoogleを地デジのポータル(http://actvila.jp/)へぶつける?それともグーグルアースをカーナビへと浸透させる?前者はドコモとGoogleの提携が見えてきたものの(記事)日本固有の鎖国制度によって時間がかかりそう。後者もナビ先進国である日本のナビメーカーがだまっちゃいない。となると、「Android」のように強い影響力を持つプラットフォームをそれぞれに用意するか、サムスンなどの外資系メーカーを強力に支援するようなことになるんでしょうか。
なんだか想像ばかりがすごく膨らんでしまった感がありますが、起こりうるケースとして頭の片隅においておくことも大事ですよね。
関連情報
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