Google Matt Cutts氏によるブロガー向けSEO Tipsから見えるもの
WordCamp 2007でMatt Cutts氏がプレゼンしたSEOのtips、それをちょっとだけ深堀りしてみました。
WordPress主体に作られている内容のため、共通のもの以外は割愛しております。
WordPressのSEOについて興味のある方は記事の終わりにあるスライド(英文)もご覧ください。
SEO tips: キーワード
- カテゴリー名には良いキーワードを使おう
- URLにキーワードを盛り込もう
- 人が検索するキーワードを想像し、文中に自然に盛り込もう
- altタグを重宝しよう
- イメージ検索やビデオ検索なども忘れないで
絶対に検索されないようなカテゴリー名をつけてしまうことはもったいないです。
私たち日本人にはなかなか使えないことも多く、URLを指定できないサービスも多くありますが、出来る限りURLにキーワードを入れるようにしましょう。(例:あなたのドメイン/key-words.html)
URLにキーワードを盛り込む時のポイント、
単語の合間に”-”をつけるのが一番良く、次に”_”、キーワードの間になにもつけないのは良くない。
最近Googleが”-”でも”_”でもほぼ同等に扱うと発表していましたが、やはり今のところは”-”の方がいいようで。
Yhaoo!でも、キーワードと文章のつながりを解析するようになって来ています。だからこそ、今作っているコンテンツを見たい人たちがどんなキーワードを検索するか想像しながら、自然な文章になるよう心がけることが大事だといっています。
altタグに3つ~4つの関連する単語を埋め込むのがいいようです。もちろんここも自然な文章で。
検索されるのはWEBページばかりではないということ。このサイトですら、いくつか画像もインデックスされています。日本のGoogleは、まだ動画検索を実装していませんが、そのうちに対応するでしょうから準備が必要!?
SEO tips: ユーザビリティ
- クローラーに優しいサイト作りをしよう
- 日付情報がわかりやすいように記事を書こう
- ケータイからあなたのブログを確認しといたほうがいいよ
- RSSフィードは全文表示じゃないと愛がないよ
- 標準的なPing送信をしよう
人に優しく、クローラーに優しく、わがままですねww、でもここにパワーをかけすぎるのももったいないかも。ある程度W3CのWEB勧告に則った作りであればOKと考えています。(勝手にww)
更新の日付をしっかりと表記しておいたほうが有利だと言う事でしょう。訪問者側から見ても情報が新しいか古いか見極めたいはずですから。
とはいっても、、、、ケータイは機種ごとに表示が違うから個人で本格的なチェックは厳しいですよね。でも、せめて自分のケータイでチェックすることは最低限の対策ですね。
確かに。私も「愛がないよ」にグッときて、RSSフィードを全文表示にしてみました。って激重になりましたが、、、しばらく様子見ます。。。
よく、大量にリストアップしていたりしますが、実は大量にやってもあまり効果が感じられなかったりして。。。サーバーへの負担などを考えつつ、一般的ないくつかのPing送信を行なうのがベストなのかもしれませんね。
SEO tips: Googleのフリーツール
- ウェブマスターツール
- FeedburnerのMyBrandは無料で使えます。
- Custom Search Engineでサイト内検索
- AdSense
- Google Analytics
ウェブマスターツールを活用しなさいということですね。最近機能が更新され、見つからないページ(404)の警告をしてくれたり、エラーの詳細を教えてくれるようになっています。
FeedburnerのMyBrand機能を使って、Feedのアドレスを自分のドメインにしなさいということ。逆を言えば、Feedburnerのアドレスのままでは不利と言えそうです。ムームードメインはMyBrand機能を使えないようですが。。。
ブログ内検索にGoogle Custom Searchを使いなさいということ。Googleにインデックスされていないと検索結果に出てきませんが、ここからもサイト内でのユーザー動線情報をGoogleが得ているんでしょうね。(公式サイト)
いわゆる、Googleサービス全体に監視させなさいというもの!?アドセンスによる監視はかなり厳しいものです。(公式サイト)
また、必ず下記のようなセクション ターゲットで記事を囲いなさいとも言っています。
このコードは記事内容をアドセンスに反映させるものですが、同時に内容を読み取っているとも考えられますね。
<!– google_ad_section_start –>
<!– google_ad_section_end –>
下記セクションターゲットに関する気になる記述
この機能を適切に実装するには、セクション ターゲット タグ内部に大量のコンテンツを含める必要があります。コンテンツの量が不十分な場合、あまり関連性のない広告や公共サービス広告が表示される可能性があります。さらに、この機能はお客様のサイトの関連コンテンツの重要セクションを強調する場合のみ使用できます。お客様のページのコンテンツに関連しない広告を結果として表示するように広告のターゲット設定を人為的に操作することは、プログラムポリシーに違反します。
なんだか一時期のマイクロソフト的なやり方ではないかと不信感も感じますが、、、アクセス解析はGoogle Analyticsを使いなさいということ。
Googleの検索結果からサイトに訪問し、ユーザーがその後どのような動きをしているかというデータから検索順位を変動させているようなので、使った方が良いということになるんでしょうね。
SEO tips: ウェブマスターツールについて
- とりあえずrobots.txtをテストしてみて
- スパムを報告してください
- URL の削除をきちんと行なって
- バックリンクをチェックして
- クロール エラーを確認して
- クロールに関する情報を見て
- wwwの有無を決定して
ウェブマスターツールの「診断」タブ⇒「robots.txt 解析」の機能が以前よりも強化されているみたいです。
今回の変更で、通常
user-agent: *
Disallow:
user-agent: *
Disallow:
sitemap: http://あなたのドメイン/sitemap.xml
↓下記参考画像
より詳しくはWebmaster Central Blog(英文)へどうぞ。
???検索の品質向上に積極的に協力して欲しいと言うことでしょうか。
勝手な解釈⇒「あなたのサイトが優良であることを前提に、あなたより上位に表示されている悪質なサイトがなくなれば、その分上位に上がる。」というところでしょうかね。
既に存在しないページはしっかりと掃除する、検索ユーザーのためです。
”link:”では出てこないバックリンクも確認できます。ドメイン移行する際の助けにもなると言っているようです。
これも検索ユーザーのため、エラーをチェックしてくれるのは助かりますよね。
どんなキーワードで良く訪問者が訪れているか、どのキーワードが上位表示されているかと言う情報が表記されています。
www付がいいのか、ないのがいいのか、ある程度指定することができます。(確実ではないようですが)やっておくことに越したことはないでしょうね。
ここまでつらつらとご紹介してきましたが、これはいわゆるSEOの基礎ですよね。
でもこのTipsの内容から、Googleが何を伝えたいかがわかるような気がします。
Googleが伝えたいこと
またしても私なりの解釈ではありますが、Googleが伝えたいこととは、SEOの技術と言うものに差があっては、検索エンジンに不平等を生み出すこととなり、結果的に検索結果が本来あるべきものではなくなってしまう。
「だったらどうしたらいいか教えちゃえばいいじゃん。」ということではないかと。
検索エンジンのスタートラインを平等にし、順位はすべてサイトの力量で決まる。
なんだか自然な事のように感じられませんか?
このSEO Tipsも、Matt Cutts氏を活用したGoogleのテストマーケティングのようにも感じられますが。
そのほかに、プレゼン資料にはドメイン移行時の対処法なども記載されています。
PPTファイルはPowerPoint deck that I presentedからどうぞ。
Google Matt Cutts氏のSEO Tipsプレゼン資料データ
↑プレゼン資料の表示方法が気になる方はslideshareの記事へどうぞ。
上記のTipsを実践できないサービスを利用している方へ
いろいろとGoogleも無理難題を言っていますが、結局のところ、ブログ記事に何かを感じていただいたサイト運営者の方々に助けられることによってブログは成長します。URLにキーワードを盛り込もうが、ウェブマスターツールでしっかりと管理しようが、誰もが支持し難い内容であれば、検索エンジンの上位になることは今後どんどんなくなっていくでしょう。
批判されることだってあります、でもその意見を俯瞰して見てみると、自分に欠けているものが見えることがほとんどです。営業でもクレームは永続的なお付き合いの始まりとも言いますよね。
ですから、「技術面でダメだから無理」なんて落胆せず、努力する方向性を間違わずに進むことが成功への道なのではないでしょうか。
Via:Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO
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