ロシアの検索エンジンシェアから見る日本でのGoogleの展開
Google Blogoscopedの記事にcomScoreのロシアの検索エンジンシェアについての記事があり、その調査結果に対して興味深さを感じました。
ロシアの検索エンジンシェア
この結果を見て、あなたは何かを感じませんか? そう、Yahoo!とYandexが入れ替わっているものの、日本の状況とほぼ変わらない情勢になっているわけです。
世界の検索エンジンシェア
↑このグラフを見ていただければお分かりになるとおり、世界的に見れば、Googleはすでに62%を超えるシェアを持っているにも関わらず、日本や韓国、そしてロシアといった特殊な検索市場において遅れをとってしまっているわけですよね。
そしてロシアといえば、このブログでも過去にご紹介しているGmailの巨大なアート広告ができるまでやGmail石鹸であなたのメールを綺麗にしようのようなGmailを武器にバイラル効果を狙ったプロモーションによってユーザーの取り込みを行おうという目論見が垣間見えてます。
日本でも昨日Gmail の携帯絵文字対応が強化されました(2)というように日本の独自性が強いモバイルとGmailの親和性を武器にユーザー取り込みを図っています。
ではロシアと日本でGoogleが2位に甘んじている理由は同じなのかと考えてみると、意外とそうでもないみたいです。それは↓のyandexのキャプチャを見ていただくとうっすら見えてくると思います。
ロシアの検索シェアトップのyandex。日本で言うYahoo!というよりもGoogleに近いUIにも見えます。そしてヘッダーにあるFirefoxのロゴも気になるところ。
検索結果もGoogleのそれに近い。やはりロシア人は愛国心が強いのか。Googleを使わない理由が国産検索エンジンへの期待のような気もします。
一方日本では4月1日よりドコモのiMenuがリニューアルされ、画像のようにYahoo!に近いポータル機能を備えたGoogleの検索エンジンになっていますよね。やはりモバイル各社との提携を進めたことが日本でのシェア拡大を期待できそうでもあります。とは言っても「モバイルはモバイル」となりそうですがね。
Google Japan Blog: ドコモの iMenu に検索ボックスが設置されました
しかし、ロシアよりもはるかにGoogleが日本でどうやってシェアを伸ばそうとしているかは見えています。携帯とPCを効率良く使い分け、データも共有したいというニーズは少なからずあるわけですから(もしかしたら私だけのわがままかな?)、その線で攻めるのが正攻法と捉えて良いのではないでしょうか。
Googleは既にiPhone用のiGoogleをリリースしていますし、ドコモが参加を表明したAndroidのβテストも開始されているといわれています。
結局結論は?
Googleが日本で力を入れているGmail、iGoogle(iGoogle Art Cafe)、Googleマップ(マイマップ EXPO AWARD)そして携帯とを繋げ、PCとの連動を図りやすくする。これが日本人の心を捕らえるものになるのではないかと。
確かにここにはデジタルデバイドという大きな障壁があるわけですが、それはWEBであればどのジャンルにおいても同じこと。だから携帯を介するという少し回り道な戦略ではあるかもしれないけれど、Googleはこの方法で日本でのシェアを確立しようとしているのではないでしょうか。
以上が私個人の勝手な憶測、そして携帯とPCがうまく連動することへの希望ですww
しかし本当に欲しい携帯はインターネットマシンだったりする。。。
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