「インターネットの回線費用が高すぎて、きちんとした動画を高画質で配信するのはわりに合わない。一般の企業が参入するにはまだ難しい」――5月11日

WEB動画をビジネスに結び付けるにはどうしたらいいのか?


 「インターネットの回線費用が高すぎて、きちんとした動画を高画質で配信するのはわりに合わない。一般の企業が参入するにはまだ難しい」――5月11日に開催されたロフトワーク主催セミナー「WEB CREATIVE NEXT」に、2ちゃんねる管理人でニワンゴ取締役の西村博之氏がパネルディスカッションに登場し、動画配信ビジネスについてこのように指摘した。

ニワンゴのひろゆき氏が発言したこの一言。
動画配信がスタンダードになりつつ、また、いち早くビジネスにするためにそう感じている人も多くいるのではないでしょうか。

そもそもなぜGoogleが動画をいち早くビジネスに近づけられているか。その答えは動画の保管場所であるサーバーの運用コストが異常に安いから。ひろゆき氏が言うような回線だけでなく、動画がいかにインフラに依存するモノかがわかりますね。

動画広告を配信するには高画質でなければ話にならない。ということですが、まさにそのとおり、動画広告配信のAwalkも既に動画広告のマーケットプレイス(動画制作者と広告主、ブロガーを結びつけるサービス)を行っており、GoogleもまもなくAdwordsの管理画面上でマーケットプレイスを開始しますが、先行して形を確立させておこうというものに過ぎないのが現実。

インフラの市場価格が下がらない限りはサービス提供側も、広告主側も費用対効果を得られないという状況なんですね。

しかし今後避けて通ることの出来ないものであることは確実ですし、エンドユーザー側からもニーズは相当あるでしょう。もしくは、動画によって与えるインパクトを大幅に上げることができますしね。行動ターゲティング動画広告をTVCMに先駆けてネットで行うということも十分にありえるわけです。

そのためにもインフラの市場価格が下がる、もしくは動画配信技術が大幅に革新されるしかないと言うことでしょう。

将来、WEB動画ビジネスを成功させるには、いかに自社インフラのコストを最小限に抑えられるか、先手を切ってサービスインし、ノウハウを蓄積しておけるか、いかに技術力を抱しておくか、このようなところにたどり着くのでしょうか。

ユーザーが無料で利用できて、魅力を感じることの出来るサービス。これらは表層的なものとなっていくのでしょう。成功するには、その先を見て行かなくてはならなそうです。

ニワンゴ

http://niwango.jp/
ニコニコ動画やケータイメールでのサービスを提供している
[Rundefined]ひろゆき氏、「ウェブ動画がビジネスになる日は遠い」 – CNET Japan
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