Google Checkoutを活用し、たった3ヶ月で30%以上売上が成長したという話
これはアメリカのあるカメラオンラインショップが、Google CheckoutとGoogle Analyticsを活用して、2006年の第4四半期に34%も売上の成長を遂げた成功例です。
Google Checkout(チェックアウト)とは、Adwordsの検索結果にカートのアイコンをつけるもの。
このアイコンは、Googleが承認したと言う信頼を得ることと、Google Checkoutに登録しているユーザーであれば、サインインするだけで簡単に買い物ができると言うメリットがあります。
Google Checkout(チェックアウト)のデモムービー
このメリットによって、アメリカのカメラオンラインショップは、Google Checkout利用後にトラフィックが40%以上増加し、コンバージョン率も35%あがったんだとか。
日本ではまだはじまっていないため、実感がわかないのですが、Google Checkoutのユーザーは増えつつあるということなんでしょうね。
飽和状態にあるリスティング広告の集団の中で、「信頼の置けるマーク」、「かんたんに買い物を済ませられる」という一種の安心感がトラフィックの向上に一役買っているようです。
WEB担当者であるあなたなら、クリック率を上げる、もしくはクリックを絞り込むため、T&Dの設定に労力をかけているでしょう。それをGoogle Checkoutの「信頼マーク」で購買率が高いと思われるキーワードでのトラフィックの確保は解決できそうですね。
でもそれだけでこんな数値が出るのは考えにくいと言うのが正直なところです。
いったいどこに理由があるのでしょうか?
アメリカ人が成功事例で言及していない点でも日本との差が明確に
この画像を見ていただくと、Google Checkoutや、PayPalなどの決済ボタンが多数ついているのが分かります。新規の顧客でもスムーズに買い物ができるようにすることで、買い物のわずらわしさを軽減し、落ち率を最低限に押さえているようですね。
そういえば日本の家電メーカーは?
やはり思った通り、自社の会員しかスムーズに購入ができない。
コンバージョン率35%アップ、日本ではなかなか信じることのできない数字ですが、なんだかその差がわかるような気がしませんか?ちょっと見ただけで、明らかに遅れています。。。
おまけですが、もうひとつ仕掛けを発見しました。
よく、「この商品を買った人はこんな商品も・・・」というものを見ますが、商品レビューや、機能詳細などを見る際には、縦長のページを一生懸命スクロールしたり、別ページに切り替えなくてはならず、ストレスを感じさせます。
この仕掛けは、それらをAjaxで切り替えすることによって、スクロールとページ切り替えのストレスをなくしています。大量の情報量が必要になる場合にはとても効果的な仕掛けではないでしょうか。
人の心理を読むことと、最新でなくとも、有効な技術を融合させて、ユーザビリティを最大限にあげていく。
非常に大事なことですね。
ASPサービスが主流の日本に対して、自社カスタマイズが主流のアメリカ。
制約が多いASPサービスでアドバンテージをどれだけ埋めることができるのか、ここに日本のネットショップの未来がかかっていそうです。
Google Checkout Success Stories
http://checkout.google.com/seller/casestudies/ritzinteractive.htmlGoogleチェックアウト成功事例(英語のみ)
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